島の自然と暮らしのゆんぬ古写真展示 vol. 2 -運ぶ-

展示にあたって

第2回展示チラシ

与論島は、自然の恵みを活かした暮らしを大切にしてきた島です。2021 年 6 月、総合地球環境学研究所LINKAGE( リンケージ ) プロジェクトでは、地域の方と一緒に、自然ととも生きてきた知恵や暮らしの移り変わりに関する歴史文化資料の収集と記録に取り組み、島の未来のあり方を考える市民参加型の協働研究を始めました。

2022 年 2 月、本プロジェクトは、地域の方の協力を得て収集・デジタル化した写真資料を紹介する「島の自然と暮らしのゆんぬ古写真展 vol.1」を企画しました。しかし残念ながら、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、第1回目の古写真展(与論町役場ロビー)は規模を大幅に縮小した開催となりました。

今回は、第1回目の古写真展用に用意した写真パネルとともに、行政や地域の方々が記録した写真の中から、特に昭和 30 年代から現在にいたる島の暮らしを支えてきた定期船や艀(はしけ)、桟橋、港の変遷を伝えるものを新たに加えて展示します。写真の中には、詳しくはいつの、何をしているものなのか、わからないものがたくさんあります。ぜひ、いろんな世代の方に見ていただき、情報提供いただければと願っています。

LINKAGE プロジェクトでは、写真やモノ資料、地域の方々の声を、与論島の歴史や文化をつむぐ未来への宝物としてとらえ、地域の方とともに記録し、受け継ぐ活動を続けていきます。古写真調査をとおして、島が歩んできた歴史や文化について一緒に語りませんか。

  開催日:2022 年 6 月 11 日(土)〜6 月 25 日(土)
  場所:中央公民館1階
  主催:総合地球環境学研究所 LINKAGE プロジェクト
  共催:与論町教育委員会、国立歴史民俗博物館メタ資料学研究センター、 
  NPO 法人海の再生ネットワークよろん、与論民俗村

本企画展は、次の研究助成を受けました。
・人間文化研究機構総合地球環境学研究所 LINKAGE プロジェクト「陸と海をつなぐ水循環を軸としたマルチリソースの順応的ガバナンス:サンゴ礁島嶼系での展開」
・人間文化研究機構国立歴史民俗博物館「日本歴史文化知の構築と歴史文化オープンサイエンス研究」

第1章 運ぶー人と人をつなぐー

第2章 運ぶー島の暮らしとモノー

第3章 運ぶー島の自然と暮らしの変遷ー